感染症情報センター

外務省新型インフルエンザ電話相談窓口

外務省では「新型インフルエンザ電話相談窓口」を設けています。受付時間及び電話番号は次のとおりです。

【受付時間】平日の午前9時00分から午後5時00分
【電話番号】03-3580-3311
【内線】4101、4102

最新新型インフルエンザ情報

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新型インフルエンザとは

新型インフルエンザとは

ブタ由来のインフルエンザウイルスA/H1N1にヒトが感染した場合をいいます。現時点では潜伏期間は1~4日(最大7日)と考えられており、季節性のインフルエンザ同様、発熱、頭痛、咳、咽頭痛、鼻水、筋肉痛などを呈します。また嘔吐や下痢など消化器症状が見られる場合もあります。


 重症度は、軽症から肺炎などの重い症状まで様々であり、死亡例も報告されています。現在のところ、乳幼児や妊婦、基礎疾患のある方(糖尿病や心疾患など)が重症化しやすいのではないかと推測されています。
 なお、ブタ由来のインフルエンザウイルスA/H1N1は、ヒトの間で季節的に流行するインフルエンザウイルスA/H1N1(Aソ連型)とは遺伝子配列が異なります。

原因と感染経路

ブタ由来のインフルエンザウイルスA/H1N1を原因とします。
 ブタ由来のインフルエンザウイルスA/H1N1に感染したヒト-ヒト間の感染経路は、季節性のインフルエンザ同様、患者の咳やくしゃみに含まれるウイルスを吸い込むことによる「飛まつ感染」、及びウイルスが付着した手で口や鼻に触れることによる「接触感染」であると考えられています。

新型インフルエンザの治療

治療は、季節性のインフルエンザ同様、抗インフルエンザ薬オセルタミビル(商品名:タミフル)、ザナミビル(商品名:リレンザ)など抗インフルエンザ薬による治療を中心に、呼吸器症状や全身症状に応じた治療が行われます。今のところブタインフルエンザウイルスA/H1N1については、タミフル、リレンザに対する耐性は確認されていません。
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予防のポイント

新型インフルエンザの発生が確認されている地域(以下、流行地域。)では、新型インフルエンザの患者さんや、熱・咳があり感染が疑われる人との濃厚な接触を避けることが必要です。濃厚な接触とは、2m以内で話をしたり、体液や排泄物などに触れる場合を言います。
 流行地域以外でも、外出からの帰宅時、トイレの後、食事前に石鹸・流水による手洗いを行うなど個人衛生に努めること、「咳エチケット」に努めることが大切です。新型インフルエンザ予防のためのヒトに対するワクチンは現在ありません。

手洗い・うがいの励行

外から帰ったら、手洗いとうがいを行う習慣を身につけましょう

正しい手洗いの方法についてはこちら

咳エチケット

咳やくしゃみをする時はティッシュやマスクを口と鼻にあて、他の人に直接飛まつがかからないようにしましょう

1.せき・くしゃみの症状がある時はマスクをする
2.せき・くしゃみをする時は口と鼻をティッシュでおおう
3.せき・くしゃみをする時は周りの人から顔をそむける

 

新型インフルエンザに感染した可能性があるとき

 ご自身や身近な方が、新型インフルエンザに感染した可能性がある場合、医療機関に直接受診せず、お近くの発熱相談センターに電話しましょう。

 【都内発熱相談センターのご案内】
 新型インフルエンザが蔓延している国又は地域に滞在・旅行した、または患者さんに接触され、発熱症状等のある方はこちらをご覧ください。

相談の結果受診することになったら、咳エチケットのためにマスクをし、指示された医療機関を受診してください。受診の際には具体的な方法(受付方法・病院の入口など)をよく確認しましょう。
新型インフルエンザであることがわかった場合は、現時点では入院して治療を行います。

ご家族や他の方への感染をできるだけ防ぐために

新型インフルエンザは、季節性のインフルエンザと異なり、現在ワクチンがなく、免疫を持っている人はいません。そのため、感染の拡がりをできるだけ防ぐ行動が大切です。
同居のご家族などが新型インフルエンザにかかった場合、保健所は状況を詳しくお聞きし、必要な方に発病予防のための服薬や受診をお勧めします。また、発病の可能性がある期間は毎日の体調の変化などをお聞きします。
 現在の情報では、新型インフルエンザは季節性のインフルエンザ同様、感染した場合、発熱の1日前からヒトへの感染性を持つとされています。新型インフルエンザの流行を拡大させないために、保健所の調査が続く期間は、人が集まる場所での活動を可能な限り避けましょう。

新型インフルエンザの法律上の扱い

感染症予防法によると新型インフルエンザは一類~五類に属さない「新型インフルエンザ等感染症」の一つとして取り扱われる。新型インフルエンザの発生が危惧され致死率が高くなると予想されるトリインフルエンザは、インフルエンザA属インフルエンザAウイルスであってその血清亜型がH5N1であるものに限る場合は二類感染症、血清亜型がH5N1以外の場合は四類感染症に分類される。ちなみに、新型インフルエンザとトリインフルエンザを除いたインフルエンザ全般は五類感染症に分類される。この意味に関しては感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律を参照。

特定病原体に関しては新型インフルエンザウイルスは「四種病原体等」である。ちなみにインフルエンザA属インフルエンザAウイルスであって血清亜型がH2N2・H5N1・H7N7も「四種病原体等」である。この意味に関しては病原体を参照。

学校保健安全法では、血清亜型がH5N1であるものに限っては第一種伝染病、その他の新型を含めたインフルエンザは第二種伝染病と分けられている。一方、「感染症予防法第 6条第7項に規定する指定感染症は第一種の伝染病とみなす。」と定められており、H5N1亜型に限らずすべての新型インフルエンザを第一種伝染病に相当するものとして対応することは、法律上可能となっている。この意味に関しては学校感染症を参照。

 

新型インフルエンザのまとめ

OKWave Search: 新型インフルエンザ

2009年5月22日金曜日

オセルタミビル(Oseltamivir)

オセルタミビル(Oseltamivir)は、インフルエンザ治療薬。オセルタミビルリン酸塩として、スイスのロシュ社により商品名「タミフルTamiflu)」で販売されている。日本ではロシュグループ傘下の中外製薬が製造輸入販売元となる。A型B型のインフルエンザに作用する(B型には効きにくい傾向がある)。C型インフルエンザには効果がない。トリインフルエンザはA型であり、H5N1型の高病原性トリインフルエンザにもある程度有効との研究結果が報告されている[1]

オセルタミビルは従来、中華料理香辛料に使われるトウシキミの果実である八角の成分シキミ酸を原料に、10回の化学反応を経て生産されていた[2]。なお、オセルタミビルとシキミ酸は全く構造が違う化合物であるので、八角を食べてもインフルエンザには全く効果がない[3]。2006年にはロシュ社はシキミ酸のうち1/3程を遺伝子組替え大腸菌による生合成で量産している[4]